Claude Codeの仕組み講座
区分3 任せて回す ★★★ No.11 卒業課題:定型作業を1つ自動化 卒業課題です。新しく覚える物は無く、区分1〜3で学んだ部品を1本につなぎます。この単元はしっかりやります。読むだけでなく、実際に1つ作って、毎日回してください。
第0章 前提知識
① 卒業課題 :定型作業を1つ、人が触らずに回す
たとえ話にします。新しく入った社員に「毎朝の請求確認」を任せるまでの流れと同じです。
任せる仕事を決める
手順書を書く(スキル)
必要なら、絶対に外せない決まりは、口頭でなく仕組みにする(フック)
必要なら、社外のシステムとつなぐ専用の入口を付ける(MCP。社外の取引先のシステムを、共通のコンセントで社内の機械につなぐイメージです)
出社時刻を決める(定期実行)
結果を報告させ、休んだ日に気づけるようにする
② どの部品が何を担当するか
部品
担当
回
スキル
手順を毎回同じ質で
No.03
フック(必要なら)
必ずやらせたい事を確実に
No.06
MCP(必要なら)
外のサービスとつなぐ
No.07
定期実行(claude -p+時刻)
人がいない時間に回す
No.10
ここまで大丈夫ですか? 全部使う必要はありません。要らない部品は飛ばして構いません 。
第1章 作る手順(チェックリスト)
手順は大きく6つです。順番に1つずつ、動かして確かめながら進めます。
① 作業を1つ選ぶ 必ず覚える
条件は2つです。
[ ] 毎日(または毎週)やっている
[ ] 手順を言葉で言える(毎回判断が変わらない)
最初は小さい物にします。「毎朝、今日のタスクを読んで日誌の頭に1行で書く」くらいが最適です。大きな仕事は、小さく動いてから広げます。全部を一度に自動化しません。
② 手順をスキルにする 必ず覚える
[ ] 手順を番号つきで書き出す
[ ] ~/.claude/skills/名前/SKILL.md に置く(No.03)
[ ] 説明文に、自分が普段言う言葉で「どんな時に使うか」を書く
[ ] 手で1回呼んで、手順どおりに動くか確かめる
手で動かして直してから、次へ進みます。ここが合っていないまま自動にすると、間違いが毎日自動で積み上がります。
③ 必要なら、必ずやらせたい事はフックにする さらっと
スキルの手順は「お願い」で、AIが飛ばす可能性があります。飛ばされると困る事(結果の記録・確認の実行など)がある時だけ、フック(No.06)にします。要らなければ飛ばして構いません。
④ 必要なら、外のサービスにMCPでつなぐ さらっと
タスク管理や外の画面など、会話の外のサービスを使う時だけ MCP(No.07)を足します。自動で動かす時は、使う道具を --allowedTools で最小限だけ許可 します(No.10)。ログインが切れていないかも確認します。
⑤ 決まった時刻に回す 必ず覚える
[ ] claude -p "手順を実行して" を、手で1回打って動くか確かめる(許可で止まらないか見る)
[ ] 決まった時刻に起こす仕組みを、No.10 と同じ3通りから選ぶ(下の表)
[ ] 期限がある物は、眠らないMacに置く(No.10)
[ ] 1回試してから、時刻に任せる
選ぶ目安
方法
自分のMacのファイルや道具に触る。期限がある(常時つないだMacに置く)
Macの launchd
手軽に画面で作りたい。Macが起きている間で足りる
デスクトップアプリの定期タスク
Macの電源が切れていても動かしたい。自分のMacのファイルは使わない
クラウドのルーティン
launchd の作り方は、手順まで覚えなくて大丈夫です。作り方はAIに頼めばよい。頼み方の例:「毎朝7時にこのスキルを claude -p で動かす launchd を作って」
「今すぐ実行」は、デスクトップアプリで定期タスクを作った場合のボタンです。アプリの「Code」タブで、サイドバーの「Routines」を開き、そのタスクをクリックすると詳細ページに「Run now(今すぐ実行)」があります。launchd の場合は、AIに「今すぐ1回動かして」と頼めば試せます。
⑥ 結果を残し、止まった時に気づけるようにする 必ず覚える
[ ] 毎回の結果を、日誌やAddnessのゴールなど決まった場所に残す
[ ] 失敗した時に知らせが届く(何も届かない=成功、とは限らないため)。作り方はAIに頼めばよい。頼み方の例:「失敗したら、私が普段見ているチャットに知らせが届くようにして」
[ ] 止まったら原因を見る順番:許可 → ログイン → 利用上限(No.10)
[ ] 3日続けて動いたら、卒業
○ よくある勘違い:「作った日が完成」→ ×。毎日回して、止まった所を直して初めて完成
○ 関係する単元:No.03 スキル/No.06 フック/No.07 MCP/No.10 定期実行
毎日できる小さな作業を選ぶ → スキルで手順を固める → 手で動かして確かめる → 時刻で回す → 結果を残して、止まったら許可・ログイン・上限を見る。
確認問題
問1 卒業課題に選ぶ作業として、最もよいのは?
ア 毎回内容が違う、判断の難しい大きな案件× 手順が言えない作業は自動化しにくい(第1章①)
イ 毎朝やっている、手順を言える小さな作業○ 毎日回せて、手順が固定できる(第1章①)
ウ 年に1度だけやる作業× 回して確かめる機会が少ない(第1章①)
エ まず全部の作業をいっぺんに自動化する× 小さく動かしてから広げる(第1章①)
問2 スキルを作ったばかりです。すぐ毎朝7時の自動実行に設定してよい?
ア はい、作ったらすぐ時刻に任せる× 間違った手順が毎日自動で積み上がる(第1章②)
イ いいえ、先に手で呼んで、手順どおり動くか確かめる○ 手で動かして直してから自動にする(第1章②)
ウ はい、フックがあれば確認はいらない× フックは、飛ばされると困る事がある時に必要なら足す物。手順が合っているかの確認の代わりにはならない(第1章②③)
エ いいえ、MCPを全部入れてから× 外のサービスが要る時だけ足す(第1章④)
問3 自動実行が3日目に止まりました。最初に疑う順番として適切なのは?
ア AIが急に賢くなくなった× 止まった時に見る順番は、AIの賢さではなく許可・ログイン・利用上限(第1章⑥)
イ 許可 → ログイン → 利用上限の順に見る○ 無人実行で止まる代表的な3か所(第1章⑥)
ウ スキルの名前を変える× 見る順番に挙がっているのは許可・ログイン・利用上限で、名前は入っていない(第1章⑥)
エ 時刻の設定を毎分に変える× 見る順番に挙がっているのは許可・ログイン・利用上限で、時刻の回数は入っていない(第1章⑥)
問4 「必ず結果を記録させたい」ことがあります。AIが飛ばさないよう、確実にしたい時に向く部品は?
ア スキルの手順に1行書き足す× スキルの手順は「お願い」で、AIが飛ばす可能性がある(第1章③)
イ フック(必要な時だけ足す)○ 飛ばされると困る事を、必ず動く仕組みにできる(第1章③)
ウ 定期実行の時刻を早める× ⑤は起こす時刻の話で、記録を飛ばさせない方法は出てこない(第1章⑤)
エ MCPを追加する× 外のサービスにつなぐ部品で、確実性とは別(第0章②)
出典:Claude Code 公式ドキュメント「Run Claude Code programmatically」(https://code.claude.com/docs/en/headless)「Schedule recurring tasks in Claude Code Desktop」(https://code.claude.com/docs/en/desktop-scheduled-tasks)「Common workflows」。区分1〜3の各単元の内容を組み合わせた手順。2026-10-13 に確認