Claude Codeの仕組み講座

区分3 任せて回す★★

No.09 長い会話とコンテキスト

コンテキストは「AIが一度に覚えていられる量」です。会話が長くなるほど満杯に近づき、古い指示が薄れます。毎日長く使うあなたには地味に効く話なので、この単元はさらっと、ただし第2章の「話題が変わったら新しい会話」だけは習慣にしてください。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 長くなると何が起きるか
  3. 第2章 軽く保つ2つの習慣
  4. 確認問題

第0章 前提知識

① コンテキスト :AIが一度に覚えていられる量

たとえ話にします。コンテキストは机の広さです。 会話の中身、読んだファイル、実行結果、CLAUDE.md、読み込んだスキルなどが、全部この机の上に広げられます。机が満杯に近づくと、古い物から片付けないと新しい物を置けません。

② 似た言葉との違い

どこに残る 次の会話に持ち越される?
コンテキスト 今の会話の「机の上」 持ち越されない
CLAUDE.md・記憶 ファイルとして保存 持ち越される(毎回机に置き直される)

会話ごとに机は空から始まります。残したいことは机の上ではなく、ファイル(CLAUDE.mdや記憶)に書く、が基本です。ここまで大丈夫ですか?

第1章 長くなると何が起きるか

内容は大きく2つです。

① 自動で要約される(compact) 必ず覚える

会話が机の限界に近づくと、Claude Code は自動で古い内容を片付けます。まず古い道具の出力を消し、それでも足りなければ会話全体を要約します。自分の頼んだ内容や大事なコードは残りますが、会話の序盤に出した細かい指示は失われることがあります。

だから「毎回守ってほしいこと」は、会話の中で言うのではなく CLAUDE.md に書きます(No.02)。ただし CLAUDE.md は毎回読まれる決まりですが、AIへのお願いです。絶対に外せない事は deny(No.04)かフック(No.06)で仕組みにします。自分で今すぐ要約したい時は /compact です。「ここを重視して」と添えて、残したい内容を指定することもできます。

○ よくある勘違い:「長く話すほど私のことを覚えてくれる」→ ×。長くなるほど古い指示は薄れます
○ 関係する単元:No.02 CLAUDE.md(消えて困る決まりの置き場)

② 長い会話は、毎回の返事も重くなる さらっと

Claude Code は、返事のたびに会話の全体を送り直します。長い会話ほど1回あたりの利用量が大きくなり、利用上限にも早く近づきます。公式ドキュメントも、切り替え時の /clear を勧めています。深追いは不要で、「長いほど重い」とだけ覚えておけば十分です。

第2章 軽く保つ2つの習慣

① 話題が変わったら新しい会話にする 必ず覚える

関係のない仕事に移る時は、同じ会話を続けず新しい会話にします(/clear=会話を空にして新しく始める操作、またはアプリで新しい会話を開く)。前の話の残りが机の上に居座ると、答えがぶれる原因にも、重くなる原因にもなります。

事務所でいえば、案件ごとに別の机を使うことです。A社の資料が広がった机でB社の仕事はしません。 前の会話に戻りたくなった時のために、会話に名前を付けておく(/rename)と、/resume で探せます。

② 大きな調べ物はサブエージェントに任せる 必ず覚える

ファイルを大量に読む・ログを調べるといった作業は、机をすぐ埋めます。サブエージェント(No.08)に頼むと、別の机で調べて、結論の要約だけがメインの会話に戻ります。メインの机は軽いままです。

「使う時は『サブエージェントを使って〜を調べて』と一言添える」だけで頼めます。

○ 注意:サブエージェントの作業も同じ利用上限に数えられます。机は軽くなりますが、タダではありません
○ 関係する単元:No.08 サブエージェント

机(コンテキスト)は有限。決まりはCLAUDE.mdに書く。話題が変わったら新しい会話。重い調べ物はサブエージェントへ。

確認問題

問1 会話の最初に「返事は必ず日本語で」と言いました。何時間も長く話した後、ときどき日本語以外で返ってきました。根本的な直し方は?

問2 請求書の作業が終わり、次は全く別のお客さん向けの文章を作ります。どうするのがよい?

問3 大量のファイルを読んで「どこに何があるか」を調べたいです。メインの会話を重くしないために有効なのは?

出典:Claude Code 公式ドキュメント「How Claude Code works」(https://code.claude.com/docs/en/how-claude-code-works)「Manage costs effectively」(https://code.claude.com/docs/en/costs)「Common workflows」「Subagents」(いずれも code.claude.com/docs/en/ 以下)。2026-10-13 に確認