会話が始まるたびに、AIはまっさらな状態から始まります(No.01)。そこで、毎回最初に読ませたい決まりを、ふつうの文章でファイルに書いておきます。それが CLAUDE.md です。 事務所でいえば、新しい担当者が出社したら最初に渡す「社内の決まり」です。
| 誰が書く | いつ読まれる | |
|---|---|---|
| CLAUDE.md | あなた | 毎回の最初に必ず |
| 記憶(auto memory) | Claude が自分で | 索引は毎回・中身は必要な時 |
| スキル(No.03) | あなた | 必要な時だけ |
公式ドキュメントでも、この2つ(CLAUDE.md と auto memory)は「補い合う2つの記憶の仕組み」と説明されています。
内容は大きく3つです。
| 種類 | 置き場所 | 効く範囲 |
|---|---|---|
| ユーザー用 | ~/.claude/CLAUDE.md(~ はホームフォルダ=このMacの自分専用の置き場) |
自分の全部の仕事 |
| 作業場用 | ./CLAUDE.md(または ./.claude/CLAUDE.md) |
その作業場だけ |
| ローカル用 | ./CLAUDE.local.md |
自分だけ・その作業場だけ(共有しない) |
| 組織用 | 管理者が置く特別な場所 | 組織の全員 |
たとえば「毎回日本語で返事」は全部の仕事に効かせたいのでユーザー用、「この作業場の置き場所の決まり」は作業場用、と分けます。
手元の実物を見てみましょう。 あなたの作業場には メイン作業場/CLAUDE.md があります(作業場用)。一方、~/.claude/CLAUDE.md は、この講座を書いた時点では存在しませんでした。つまり、あなたの決まりはすべて作業場のファイルに入っています。
もし2つの決まりが矛盾していると、AIはどちらかを選んでしまいます。決まりは短く、矛盾なく書きます。公式の目安は、1ファイル200行以内です。
○ 位置づけ:CLAUDE.md は毎回読まれる決まり。ただしAIへのお願いなので、絶対に外せない事は deny(No.04)かフック(No.06)で仕組みにする
○ よくある勘違い:「CLAUDE.md に書けば、必ず守られる」→ ×。AIは「文脈」として読むだけで、強制ではありません(記憶も同じです)
○ 関係する単元:No.01(会話は別々)/No.04
Claude が、あなたの訂正や好みを見て、自分で書いておくメモです。「次は同じことを言わせないため」の物で、あなたが書く必要はありません。 メモは4種類(自分のこと・訂正や認められたやり方・進行中の仕事の事情・調べる場所)に分かれます。コードを見れば分かることや、CLAUDE.md に書いてあることは、書き留めません。
~/.claude/projects/<作業場ごとのフォルダ名>/memory/MEMORY.md と、1件ごとのファイルMEMORY.md)の最初の200行か25KBまで。1件ごとのファイルは、必要になった時にAIが読みに行きます手元の実物:あなたの作業場では、設定で記憶の置き場所を作業場の memory/ に変えています。そのため memory/MEMORY.md が索引で、1件1ファイルが並んでいます。索引は1行1件にして、詳細は各ファイルに逃がすのが基本です。
/memory で、読み込まれている CLAUDE.md と記憶のファイルを一覧できます。記憶は普通のテキストなので、あなたが直したり消したりしても大丈夫です。「これを覚えて」と頼めば記憶に、「CLAUDE.md に足して」と頼めば CLAUDE.md に入ります。
CLAUDE.md にどんどん書くと、毎回読まれて重くなり、守られにくくなります。長い手順は、スキルに移します。
CLAUDE.md=あなたが書く・毎回読まれる。記憶=Claudeが書く・索引が毎回読まれる。長い手順はスキルへ。
問1 「返事は必ず日本語」を、どの仕事でも毎回守らせたいです。置き場所は?
問2 CLAUDE.md と記憶(auto memory)の違いで、正しいのは?
問3 作業場の CLAUDE.md が長くなり、AIが守らない決まりが増えました。まず試すのは?
出典:Claude Code 公式ドキュメント「How Claude remembers your project」(https://code.claude.com/docs/en/memory)/手元の メイン作業場/CLAUDE.md・memory/・.claude/settings.json の実物