Claude Codeの仕組み講座

区分3 任せて回す★★

No.10 定期実行と裏で動かす

人がいない時間にAIを動かす方法の地図です。新しい仕組みはほぼ無く、「会話せずに1回だけ動かす」と「決まった時刻に起動する」の組み合わせです。あなたはすでに多数の自動化を持っているので、この単元は自分の実物を言葉で説明できるようになるのが狙いです。しっかりめにいきます。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 動かし方の地図
  3. 第2章 止まる場所を先に知る
  4. 確認問題

第0章 前提知識

① 自動化 :人がいない時間に、決まった作業が勝手に回ること

たとえ話にします。毎朝の郵便仕分けを、担当者を雇って「毎朝7時に出社して、この手順書どおりに仕分けてね」と頼むのと同じです。必要なのは3つです。

  1. 手順書(依頼文・スキル)
  2. 出社させる仕組み(時刻で起動する物)
  3. 担当者が立ち寄れる範囲の取り決め(許可)

② 似た言葉との違い

何か
claude -p 会話せずに1回だけ動かして終わる使い方(出社した担当者)。-p は、答えを出力して終わる、という意味の指定です
launchd・定期タスク・ルーティン 決まった時刻に起動する仕組み(出社時刻の約束)

AI本体は同じで、「いつ起こすか」だけが別の部品です。ここまで大丈夫ですか?

第1章 動かし方の地図

内容は大きく3つです。

① claude -p(会話せずに1回動かす) 必ず覚える

claude -p "依頼文" と打つと、会話をせずに答え(と作業)を1回して終わります。claude はこのMacのターミナル(文字で命令を打つ画面)で動かす命令の名前で、"依頼文" の所に頼みたい事を書きます。

終わった時に終了コード(命令が終わる時に返す番号)を返し、成功すれば 0、失敗すれば 0 以外です。決まった時刻に動かすスクリプト(手順を並べて自動で実行させる短いプログラム)が、この番号を見て成功か失敗かを判定できます。

無人で動かす時に一番よく付けるのは、これです。

無人では、許可を聞かれる操作は止まります。聞かれても答える人がいないからです。だから、使う道具を先に許可しておきます。

○ 深追いしない 結果をJSON(機械が読みやすい形式)で受け取る指定や、より軽く動かす --bare、会話を裏で動かし続ける --bg などもあります。今は名前だけ知っていれば十分です。必要になったらAIに頼めば足ります
○ ただし1つだけ:--bare は、サブスク(月額で使う契約)のログインを使わず、APIキー(外のサービスを使うための合言葉のような文字列)が前提です。サブスクで動かすなら付けません
○ --bare を付けない -p は、通常の会話と同じく CLAUDE.md・スキル・フック・MCP を読み込みます

② 決まった時刻に起こす 必ず覚える

起こし方は3通りあります。

方法 動く場所 向いている物
Macの launchd(claude -p を起動) 自分のMac ファイルや道具に触る定型作業。あなたの自動化はこれ
デスクトップアプリの定期タスク 自分のMac(アプリが開いていて、Macが起きている間) 手軽に作りたい物。画面で時刻を選べる
クラウドのルーティン Anthropic のクラウド PCが切れていても動かしたい物。ただし自分のMacのファイルには触れない

launchd の作り方は、手順まで覚えなくて大丈夫です。作り方はAIに頼めばよい。頼み方の例:「毎朝7時にこのスキルを claude -p で動かす launchd を作って」

launchd と定期タスクは、Macが起きている時しか動きません。デスクトップの定期タスクは、Macが眠っていた時刻の分は飛ばされ、起きた時に、いちばん最近の1回分だけ追いかけて動きます(公式。launchd やクラウドの話ではなく、デスクトップの定期タスクの話です)。あなたの実物でも、同じように眠りで困りました。ふたを閉じたMacBookは眠ったまま固まり、朝9時の期限に遅れました。それ以来、期限のある朝の仕事は、常時つないでいるMac miniに置いています。

第2章 止まる場所を先に知る

無人で動かすと、人が答えられないので次の3つで止まります。ここだけ知っておけば、原因探しが速くなります。

① 許可で止まる 必ず覚える

聞かれても答える人がいないので、止まります。対策は2つです。

あなたの「毎朝の段取り」は、Addnessの読み取り2つだけを許可し、書き込み系を外しています。必要最小限だけ許可するのが安全です。

② ログインで止まる 必ず覚える

ログインが切れると、無人の実行は何もできずに終わります。外のサービスのログインは、どの方法・どのブラウザで入っているかを把握しておきます。

動かないと気づく仕組み(失敗の知らせ)も要ります。これも作り方は覚えなくて大丈夫です。頼み方の例:「失敗したら、私が普段見ているチャットに知らせが届くようにして」

③ 利用上限で止まる さらっと

自動化も、あなたのMax(Claudeの契約の上位プラン)の利用枠(決まった期間に使える量)を使います。週の上限に当たると、手で使っている作業と自動化がいっしょに止まります。壊れたのではなく、戻るのを待つ状況です。次の実行で自動的にやり直される作りにしておくと安心です。

claude -p で1回動かす+時刻で起こす仕組み(launchd・定期タスク・ルーティン)。眠ったMacでは動かない。許可・ログイン・利用上限で止まる。

確認問題

問1 デスクトップアプリの定期タスクで、毎朝7時に動かす設定をしました。ふたを閉じて眠っていたMacBookで、7時を過ぎてから開いたら、どうなる?

問2 `claude -p` を無人で動かしたら、途中で止まりました。聞かれる人がいない場面で、先に打てる対策は?

問3 朝の自動化が、ある日だけ「利用上限に達した」と出て止まりました。どう扱うのがよい?

出典:Claude Code 公式ドキュメント「Run Claude Code programmatically」(https://code.claude.com/docs/en/headless)「Schedule recurring tasks in Claude Code Desktop」(https://code.claude.com/docs/en/desktop-scheduled-tasks)「Routines」(https://code.claude.com/docs/en/routines)「Common workflows」/手元の automations/ の実物(毎朝の段取り・ルーティン着火)。2026-10-13 に確認